これがManishです!そんな名刺的なわかりやすいデビューアルバム。
キーボード西本麻里さんのソングライティングがキラリと光る佳作。


Title:Manish
Artist:MANISH
Record Label:ZAIN RECORDS
Released:1993
Produced by 長戸大幸(Being)
Directed by 中島正雄(Being)寺島良一(Being)


MANISH|Manish (C) 1993 Being, Inc. ZAIN RECORDS



1. 声にならないほどに愛しい
(作詞:上杉昇 作曲:織田哲郎 編曲:明石昌夫
(C) 1993 TV ASAHI MUSIC & Be Kikakushitsu
テレビ朝日系 1993 パリ・ダカール・ラリー テーマソングになった2ndシングル。
この曲が注目され、一気に知名度を上げた。
明石昌夫さんによるド派手アレンジ、オーケストラルヒット、大胆なキーボード導入は正にビーイングサウンドの真骨頂。これがビーイングだ!とでも言いたげ。
作詞&コーラスはWANDSの上杉昇さん、作曲は織田哲郎さんという最強タッグ。

2. いつか誰かに出逢うため
(作詞:井上留美子 作曲:西本麻里 編曲:明石昌夫)
(C) 1993 TV ASAHI MUSIC & Be Kikakushitsu
こちらもド派手アレンジの極上ポップスになっている。
オーケストラルヒット、キーボード、ブラスが競い合うように混在し、ギターがうねっている。
キーボードの西本麻里さん作曲、アルバム曲であることが不思議なほどのクオリティだ。

3. 素顔のままKISSしよう
(作詞:大黒摩季 作曲:西本麻里 編曲:明石昌夫)
(C) 1993 TV ASAHI MUSIC & Be Kikakushitsu
2ndシングル、テレビ朝日系『OH!エル クラブ』オープニングテーマ。キーボードの西本麻里さん作曲としては初のシングル表題曲。
作詞を大黒摩季さんが担当、高橋美鈴さんのボーカルに力強さが出てきている。

4. 君へのメロディー
(作詞:大黒摩季 作曲:西本麻里 編曲:明石昌夫)
(C) 1993 Be Kikakushitsu & TV ASAHI MUSIC
アルバム向けの新曲。
Manishとしては初のバラードで、作詞は大黒摩季さん。
同様のフォーマットのナンバーとしては2ndアルバム収録の『eternal』が挙げられるが、ボーカルの表現力が格段に上がっているので聴き比べてみてほしい。

5. 恋人と呼ばないDistance(130 Bran-New Mix)
(作詞:すみれ、小田佳奈子 作曲:すみれ 編曲:明石昌夫)
(C) 1992 TV ASAHI MUSIC & Be Kikakushitsu
テレビ朝日系『ついておいでよ!男たち』エンディングテーマのデビューシングル。
リミックスされたものが収録されている。

6. 素直になれない
(作詞:井上留美子 作曲:西本麻里 編曲:明石昌夫)
(C) 1993 Be Kikakushitsu & TV ASAHI MUSIC
『いつか誰かに出逢うため』にも通じるManishらしいド派手アレンジナンバー。
今聴くと結構騒がしいアレンジだわー(笑)

7. DREAM AGAIN
(作詞:高橋美鈴 作曲:西本麻里 編曲:明石昌夫)
(C) 1993 Be Kikakushitsu & TV ASAHI MUSIC
Manishとしては初のメンバー自作(作詞&作曲)の楽曲。2ndシングル『声にならないほどに愛しい』カップリング。
卒業の瞬間を歌った等身大の歌詞が心に響く。歌い方はアイドルすね。

Musicians
Sound Produced by 明石昌夫
Guitars: 鈴木英俊、増崎孝司
Chorus: 上杉昇、栗林誠一郎川島だりあ、大黒摩季、岩切玲子、井上留美子

Review
1992年12月デビューのManishは、既に活動をしていないけれど今年デビュー25周年となる。
意外にも大黒摩季さんとは同期にあたります。

『声にならないほどに愛しい』のスマッシュヒットで注目され、3rdシングル『素顔のままKISSしよう』もまずまずのセールスとなり勢いに乗ってリリースした1stアルバム。
1stアルバムらしく、名刺的なわかりやすい作品になっています。
ボーカルとキーボードを最大限活かしたサウンドメイキングになっている。
特筆すべきは、7曲のうち5曲をキーボード西本麻里さんが作曲している点。

シングル3枚のうち、2枚のカップリングはアルバムに収録されなかった。
1stシングル『恋人と呼べないDistance』のカップリング『ロマン作戦Go! and Go!』(作詞 大黒摩季、作曲 西本麻里)3rdシングル『素顔のままKISSしよう』のカップリング『さよならPlastic Girl』(作詞 井上留美子 作曲 西本麻里)いずれもManishらしい曲です。